生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)
岡山駅から徒歩3分の諸國眞太郎クリニックでは、患者さん一人ひとりの状態や生活スタイルに合わせた生活習慣病の治療を行っています。内科認定医・循環器専門医が、血圧・脂質・血糖の管理を継続的にサポートし、将来的な心血管疾患の予防につなげていきます。
このページでは、生活習慣病の概要と、当院における治療の特徴についてご紹介します。
生活習慣病とは
生活習慣病とは、日常の生活習慣が原因となって発症・進行する病気の総称です。
主に「食事」「運動」「喫煙」「飲酒」「睡眠」「ストレス」などの生活要因が深く関係しています。代表的な生活習慣病には、高血圧症・脂質異常症・糖尿病などがあります。
生活習慣病は、初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多いのが特徴です。そのため、健康診断などで異常を指摘されるまで気づかないケースも少なくありません。放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる疾患を引き起こすリスクがあります。
高血圧症の原因と治療
※高血圧は動脈硬化を進行させる。
高血圧症は、日本人の成人の約3人に1人が該当するといわれる身近な病気です。放置すると、脳卒中や心筋梗塞などの重い合併症を引き起こすおそれがあります。
原因は大きく「本態性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられます。本態性高血圧は全体の約9割を占め、遺伝的な体質に加え、塩分の摂りすぎ、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒などの生活習慣が関係しています。一方の二次性高血圧は、腎臓やホルモンの病気、薬の副作用などが原因で起こるもので、原因となる疾患を治療することで改善が期待できます。
治療の基本は、生活習慣の改善と薬による治療です。軽度の高血圧であれば、生活習慣の見直しだけで血圧が下がることもあります。特に減塩は重要で、1日の食塩摂取量を6g未満に抑えることが推奨されています。その他、適正体重の維持、適度な運動、禁煙・節酒、野菜や魚を中心とした食生活も大切です。
生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合や、血圧が高い状態が続く場合には薬による治療が行われます。薬にはいくつかの種類があり、患者さんの年齢や合併症、腎機能などを考慮して適切な薬が選択されます。
脂質異常症の原因と治療
脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪など)のバランスが崩れた状態を指します。日本人では成人の約3割が脂質異常を有するといわれており、放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気につながるおそれがあります。
原因は大きく「一次性脂質異常症」と「二次性脂質異常症」に分けられます。
一次性脂質異常症は、生活習慣や遺伝の影響によって起こるもので、脂肪分や糖分の多い食事、アルコールの過剰摂取、運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどが関係しています。特に内臓脂肪の蓄積は中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールを増加させる原因となります。また、家族性高コレステロール血症のように、遺伝的に脂質代謝に異常をきたすタイプもあります。
一方の二次性脂質異常症は、腎臓や肝臓、甲状腺などの病気、または薬の副作用によって起こるもので、原因疾患の治療により改善が期待できます。
治療の目的は、動脈硬化の進行を防ぎ、心血管疾患の発症を抑えることにあります。まずは生活習慣の改善が基本であり、食事では動物性脂肪やトランス脂肪酸を控え、魚・大豆製品・野菜を中心としたバランスの良い食事を心がけます。また、定期的な有酸素運動の継続、禁煙・節酒も重要です。
肥満がある場合は、体重を適正範囲に維持することも大切です。
これらの取り組みを行っても改善が見られない場合には、薬による治療が行われます。スタチン系、エフィブラート系など、患者さんの状態や脂質の種類に応じて適切な薬を選び、治療が行われます。
糖尿病の原因と治療
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高くなる病気です。日本では成人の約6人に1人が糖尿病またはその予備群といわれ、生活習慣病の中でも特に多い疾患です。放置すると、網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、失明・人工透析・足の壊疽(えそ)などにつながるおそれがあります。
原因は「1型糖尿病」と「2型糖尿病」に分けられます。
1型糖尿病は、自己免疫の異常などにより膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなるタイプです。小児や若年者に多く、インスリン注射による治療が必要です。
一方、2型糖尿病は日本人に最も多く、全体の約9割を占めます。遺伝的な体質に加え、肥満や運動不足などの生活習慣が関係しています。これらの要因により、インスリンの分泌が不足する状態やインスリンの作用が弱まる状態が生じ、血糖値が上昇します。
治療の基本は、生活習慣の改善と薬物療法です。
まずは、食事・運動・体重管理を見直し、血糖値を正常に近づけることを目指します。生活習慣の改善だけで効果が不十分な場合には、薬による治療を行います。
薬には、膵臓からのインスリン分泌を促す薬、インスリンの働きを高める薬、腎臓からの糖排泄を促す薬など、さまざまな種類があります。また、1型糖尿病や重度の2型糖尿病ではインスリン注射が必要になることもあります。
治療は、患者さん一人ひとりの病状や生活スタイルに合わせて、適した方法が選択されます。
当院の治療の特徴
当院では、生活習慣の見直しと薬物療法を組み合わせ、患者さん一人ひとりに合わせた治療を行っています。
生活習慣病は、一度の治療で完結するものではなく、日々の生活の中での継続的な取り組みが大切です。当院では、定期的な通院を通じて血圧・脂質・血糖の変化を丁寧に確認し、患者さんそれぞれの状態や生活スタイルに合わせた治療計画を提案しています。
診療は、内科認定医・循環器専門医である副院長が担当します。生活習慣病全般はもちろん、心血管疾患のリスクを伴う患者さんに対しても、専門的な知見に基づいた治療を行っています。
当院は岡山駅から徒歩3分とアクセスも良く、お仕事や通学の合間にも立ち寄りやすい環境です。体調の変化を感じたときや、健康診断で異常を指摘された際など、いつでもお気軽にご来院ください。
受診について
当院の内科・循環器内科の診察は、予約不要で受け付けております。診療時間内であれば、いつでも受診いただけますので、ご都合のよい時間にご来院ください。
また、お電話でのご予約も承っております。あらかじめ日時を指定して受診をご希望の方は、お電話にてお問い合わせください。