XXIII World Congress of the International Union of Angiology

報告が大変遅くなりましたが,昨年6月アテネに行ってきました。この学会は大学で胸部大動脈瘤手術時の脊髄虚血の研究をしているときに丁度ローマで開催されたので,K.T.先生と一緒に発表しに出かけたのですが,ポスターだけ貼って,あとは遊びまわってしまった苦い(楽しい)思い出のある学会です。

今回は,下肢静脈瘤治療前後の下肢細胞外液量の変化について調べたので,その報告です。InBody100を使って調べたのですが,測定条件を一定にすることができないので評価は確実ではありませんが,治療後には明らかに細胞外液量の減少を認めました。

もうひとつ,アテネに行きたかった理由があります。それは,国立考古学博物館に展示してある石碑を是非とも見てみたかったからです。紀元前4世紀に下肢静脈瘤で悩む人が神殿に救いを求めて献上したものです。教科書にもよく出ています。なかなか見つけることができませんでしたが,見つけたときには思わず小躍りして喜んでしまいました。ストロボは禁止ですが写真は可です。